[映画感想]スパイダーマン:スパイダーバース

2019年3月3日

スパイダーマン:スパイダーバース観てきました!

通常は3/8(金)公開なのですが、IMAX先行上映として3/1~3/3で一部劇場で上映しており、それで観てきました。

ちなみに、字幕版。今回は吹き替えで見たかったけど……このタイミングで行けたのが字幕だけだった。

 

ネタバレなし感想

ぶっちゃけ面白かった?

まあまあ。でした。

「スパイダーマン」としては、今や数多く出ている「スパイダーマン」群の一つとしてなら、十分面白かったです。

ですが、

「スパイダーバース」としては、期待を外されたというのが素直な感想です。

「スパイダーマン:スパイダーバース」ではなく、「スパイダーマン:マルチバース」とかなら、多少印象が違ったかもしれない。

 

結構コミカル

PVを見ていた段階では予想していませんでしたが、全体的にコミック風の演出が多く使われています。

それもあり、PVでは結構暗めでシリアスな雰囲気でしたけど、映画本編は全体的にコミカルです。

「スパイダーバース」ではなく「スパイダーマン」としては十分面白かったポイントでもあります。

どちらかというと、他の「スパイダーマン」作品より「デッドプール」に全体的な雰囲気が近かったかも?

 

エンドロール後の映像は?

あります。

各スタッフ名がつらつらとスクロールし終わった後にあります。

ただ、次回作の情報というよりはおまけ映像?です。

 

 

この後はネタバレあり感想です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネタバレあり感想

既に書きましたけど、本作は「スパイダーバース」としてはビミョウ!

様々な世界の様々なスパイダーマンが一堂に会す!みたいなものを期待して観に行くと、がっかりしてしまうと思う。

あくまで「スパイダーマン」として、今回は多次元世界を扱ったストーリーで、他のスパイダーマンも顔を出す、位の内容だと認識していたら大分違う気分で見れた気がする。

というのも、主人公のマイルスにかなり焦点をあてた内容になっており、他のスパイダーマンが出ている時間は結構短い。想像していたものの半分か三分の一位の短さだった。

冒頭で「やあ皆!俺はスパイダーマン!俺についての説明は省くよ。みんな知ってるだろ?」みたいな感じでスパイダーマンが登場するので、「あぁ。その辺はすっ飛ばして早く他のスパイダーマンが出る展開までもっていくのかな」と思ったのですが、

主人公のマイルスが登場すると、そこからしばらくは言ってしまえば「普通の」「スパイダーマン」なんですよね。

なんでもない高校生の主人公がひょんなことから変な蜘蛛に咬まれてスパイダーマンとしての能力に目覚める、と。

ちょっと体型がシュッとして、手が壁なりなんなりに妙にくっつき「なんだコレ!?」となる。

そういう「スパイダーマン」としての導入のお約束が展開される。

「あれ」「説明省くんじゃないの?」と。

新しい「スパイダーマン」を観に来ているつもりならお約束をニヤニヤと楽しめたでしょうが、「スパイダーバース」を観に来てしまっていたために「説明はいいから早くしろよ。」「前置きが長い!」と思ってしまった。

マイルスが自身の変化に戸惑っているうちに事件が起こり多次元世界との融合が起こってしまい、他次元のスパイダーマンも現れるのですが、

主にスポットがあてられるのは、スパイダーマンBことピーター・B・パーカー。彼が主人公マイルスの師匠としてマイルスを導いていくので、かなり出番がある。

次いで、スパイダー・グウェン。

それ以外のスパイダーマンは、もちろん台詞や見せ場もありますが、上2人に比べるとかなり控えめです。

スパイダーマン・ノワールことスパイのスパイダーマンとか、もっと見たかったけどなぁ。

主人公はあくまで接着剤の役割で、出番が控えめだった各スパイダーマンこそガンガン活躍してくれてこその「スパイダーバース」では?(まぁ「では?」とか言えるほど詳しい訳じゃないけども。

というわけで、「スパイダーバース」としてはかなりビミョウ……。

 

ただ。

「スパイダーマン」として観るなら、つまりは最初から主人公マイルスの話だと思って観るなら、感想は大分変ってくる。

そもそも「3Dアニメ」の時点でスパイダーマンとして新鮮だし、全体的にコミカルでスパイダーマンの軽いノリが良く出てるし、

先輩スパイダーマンの存在というのも少なくとも映画のスパイダーマンとしては新鮮でイイ。

蜘蛛に咬まれて~というお約束の導入もしているわけだから、これが初めてのスパイダーマンだとしても通用する構成にもなっている。

マイルスの成長物語としても十分楽しめる内容になっていた。

 

だから、正直惜しいなー、と。観る側として「スパイダーバース」を期待しすぎたなー、と。

これから観に行く人には、是非「スパイダーバース」ではなく「スパイダーマン」として観に行くことをお勧めしたい。

 

次回作はやるのかなぁ。

もし「スパイダーマン:スパイダーバース2」があるなら、本作でマイルスが一人のスパイダーマンとして成立した分、今度こそ「スパイダーバース」を楽しめるかもしれない。

感想

Posted by ハイロー