[映画感想]コードギアス 復活のルルーシュ
劇場版コードギアスこと、コードギアス 復活のルルーシュ、観てきました!
まず。
ネタバレしないで感想を言うのが難しい作品だなぁ。と。
ということでネタバレをあまり気にしないで書きます。
今回の「復活のルルーシュ」は、一言で表すなら「悪くない蛇足」かなと思います。
恐らく今回の劇場版でコードギアスシリーズは完結でしょうけど、だからと言って別に「完結編」というわけではない。
「コードギアス」自体はテレビ二期の「R2」の時点で完結はしている。
なので、締めとしては「R2」(もしくは総集編劇場版三部作)の方が良かったと思います。
今回の劇場版「コードギアス 復活のルルーシュ」は、タイトル通り「復活のルルーシュ」というテーマがまず有って、それを成立させるためのストーリーでしたから。
そういう意味で今回の劇場版「復活のルルーシュ」は蛇足です。
が。
ですが。
「R2」の様なビターエンドも良いけど、ご都合主義なハッピーエンドだって良いんです!
コードギアスファンの間で長らく語られていたであろう「ルルーシュは本当に死んだのか」という問題について、「生きてたら興ざめ」「こういうのは下手に答えを出さない方がいいんじゃないか」という考えがあると思います。
私の場合、今回の劇場版を見終わって改めて「こういうのは下手に答えを出さない方がいいんじゃないか」と思った位です。
が!
ですが!
カレンもスザクもどのキャラも、笑顔だったり泣き顔だったり色々あれど、皆晴れやかで、
それはやっぱり見ていて気分が良いんですよね!
しかも、テレビ版「R2」では悲しい最期を向かえたキャラ「シャーリー」も、総集編劇場版三部作を通した結果、生きているわけです。そのシャーリーも笑顔なわけです。
肝心なところで裏切りかました扇とか、結局あの後何らかの処罰は受けたんじゃ…という各キャラとか、
「R2」を見終わったときの「心残り」に対し次々答えを出してくる。
「R2」と「復活のルルーシュ」。どちらがコードギアスの締めとして良かったというとそれは「R2」。
でもいいじゃん!足が生えた蛇がいたっていいじゃん!だって、みんな幸せそうだったもの!!(あ。今回の敵キャラは違うか……。)
特にカレンは、「ルルーシュが生きている」という事実に対し、全キャラを代表するように様々な表情を見せていて、見ていて「良かったな」と思わずにいられませんでした。
今回のカレンに対しての感情が、そのまま本作の感想と言っていい位。
扇も、裏切りの件をなあなあにせずちゃんとけじめを付けようとしていて、それに対してのルルーシュの答えが…という感じで。答えだけ見たら「いやいや。それで済ましていいの?」と言いたくもなる内容だけど。でも、結果的に、ルルーシュと扇の双方にとって一番スッキリした形に落ち着いている。
結果オーライなんだけど。結果オーライでいいじゃない、という。
スパロボで扇が裏切らなかったifが描かれたりもしてたけど、個人的には本作のような形の方が好き。
裏切らないなら裏切らないでなんだか扇のくせに綺麗すぎという気がするし。「何しれっと良い役職に就いてんねん」というモヤモヤも、すっかり晴れてしまった気がする。ルルーシュがああ言ってるなら、もういいんじゃん?と。
ルルーシュにしても、単純に「実は生きていた」ってわけじゃないのが良かった。
死んでいてこそ意味がある、という最期だっただけに、「実は死んでませんでした」じゃ興覚めだし、単に「復活させましたー」でもやはり納得はし難い。
中々難しい問題だったと思いますけど、見事な答えを用意したもんです。
「実は生きてたじゃねーよ!ふざけんな!」というやり取りが作中であったのも良かった。一視聴者として言いたくなるような事を大体やってくれてたのも、見終わってスッキリしてる理由なのかな。
とはいえ、唯一心残りというか、残ったというよりむしろ増えたモヤモヤとして。
もうちょっと新登場のナイトメアフレームの活躍が見たかったかな~。
上映時間内の割合としては、まあまあ十分あったほうかもしれませんが。
でももうちょっとグリグリ動き回るのが見たかったかな~。
新ランスロットとか新紅蓮とか。
今回の「復活のルルーシュ」で「コードギアス」は完結、というより「コードギアス」というコンテンツが閉じた、という印象があって、
「果たしてこれでよかったのか?」
「変に完結させない方がいつまでも語られ記憶に残る作品でいられたんじゃないか?」
とも思うのですが、
それを踏まえて、「いや。でもこれが見たかったんだ」と思える内容でした。
やっぱハッピーエンドが好きなんだよなー。
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