[感想]リズと青い鳥
リズと青い鳥を見てきた!
実際に見たのは投稿日から結構前だけど。
いやー良い作品だった。
ただ、おもしろかった!とか感動した!というのとはちょっと違うんだよね。
しんみり心に残る、そういう作品だった。
こういうのを丁度良く一言で表現する言葉って何だろうなぁ。語彙が足りない…。
さて。
響け!ユーフォニアムシリーズの第3弾、という事でいいんだろうか。
もっとも、タイトルからして「響け!ユーフォニアム」じゃない事からもわかるように、単純な続編というわけではない。
絵柄も響け!シリーズとは異なる。「聲の形」の時のスタッフらしい。
最初情報が出たときは「えーなんで?」と思ったものだけど、実際に見てみると「あーなるほど」となったね。
(なるほどと言っても、自分の解釈と制作陣の意図が合っているかは知らない。)
というのも、今回のメインは久美子や麗奈等4人組ではなく、
響け!2期でも登場したみぞれと希美の二人。
舞台は同じ。登場人物も同じ。
でも、視点も焦点も違うのだから見える景色も違うのは何ら不思議ではないわけだ。
それがもう映画が始まった瞬間に「あーなるほど」と。「そりゃそうか」と。
響け!2期では一悶着あったものの無事仲直りしてイチャついてた二人だけど、
時が流れて環境が変われば人間関係だって変わってくるもので、再びすれ違い始めてしまう…。
二人はどうなってしまうのか…。
と、いう感じで物語が展開していくわけだけど、
いやー。「予想通り」と「してやられた」が半々くらいではあったんだけど、
「予想通り」な部分が大体各キャラクターの表面的なものばかりで、
話が進んで各人の抱えているものが見えてくると「してやられた」がズッシズッシ入り込んで来た。
「してやられた」っていうのも全くの予想外とか想定外とかじゃなくて、「あー…。そういえばそうだったね…。」っていう、よく考えていればすぐ見えていたような点なんだよね。
特に希美が。ホント。もう。
みぞれと希美は、いかにも陰と陽って感じの印象があるけど、人間そんな単純じゃないよな、っていうね。
映画の終わり方も、何もかも綺麗さっぱり解決!というではなくて、ついあれこれ考えてしまう。
リアルと言えばリアルだけど、純粋に一作品として考えると、あそこからもう一展開欲しかった…。
どうとでも想像できてしまって、ほとんど妄想になっちゃうんだよなー。
原作は読んでいないけど、この後ももう描かれているんだろうか。
手を出してしまいたい気もするけど…うーんうーん。
続きも是非アニメ化してほしいなぁ。
そういえば、本作では重要キャラクターである「リズ」「少女」役に本田望結さんが起用されている。
本業声優ではない芸能人キャスティングは何かと問題になったりするけれど、
本作に関しては全然問題なかった。
正直いかにも声をあてる事に慣れていない感じの声の出し方だったとは思う。
ただ、登場する場面的にそういった不慣れさが良い味になっているのだ。
ジブリ的、というやつだ。
これに関しては色んな意味でホッとした。
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