『そっちのけ』の意味と語源。そっちのけってどっちのケ?
「仕事そっちのけで趣味に没頭する」のような使い方をする「そっちのけ」だけど、
いまいちどういう構成の言葉なのかピンと来ない。
「そっち」「の」「け」?「そっち」「のけ」?
と、いうわけで、
ちゃんと調べてみたので、まとめます。
言葉の意味
さて、さっそく言葉の意味を確認。
ほったらかし、みたいな意味だと思っているけど…?
【そっち】ーのけ
[「のけ」は「退け」の意] 一 考慮に入れないこと。「宿題はーで遊ぶ」二「そこのけ」のより口語的な表現。「本職(も)ーの腕前」
『新明解国語辞典 第七版』(三省堂)より引用
ふむふむ。意味は概ね合ってたかな。
「そっちのけ」の「のけ」は「退け」だったのね。そっちに退けとく、みたいな言葉だったわけか。
ただ、上記の辞書の内容の、「本職~」の例がどうもピンとこない。
そこで語源辞典にもあたってみた。
語源
語源は、「ソッチ(其方)+ノケ(退ける)」です。のけ者にする、放り出す意。転じて、「専門家以上の腕前」の意を表します。例:庭師ソッチノケのできばえ。
『日本語源広辞典 増補版』(ミネルヴァ書房)より引用
へぇー!
「専門家以上の腕前」という意味もあったのね。そりゃ知らなかった。
だから「本職~」の例が載ってたのか。
専門家ほったらかしで、
専門家「え~……。俺要らないじゃん……。」
みたいなことかな。
なるほどね~。
スポンサーリンク
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません