『十八番』の意味と語源。「じゅうはちばん」の理由。「おはこ」の理由。

2019年11月26日

言葉自体はずっと前から知ってるし、ふわっと意味も知ってるけど、
実はちゃんと調べたことは無い言葉シリーズ
今回は「十八番」

 

一番得意な事、みたいな意味で使っていた「十八番」。

よく聞くから「まあそういうもんなんだろう」で分かった気になってたけど、

よく考えたら何の番号だ、読み方どうなってるの、とか色々気になる言葉だけど…?

ということでちゃんと調べてみた。

 

言葉の意味

まずは言葉の意味を確認。

おはこ【十八番】得意(の芸)。御家芸。

『新明解国語辞典 第七版』(三省堂)より引用

ふむふむ。

芸の部分がかっこ書きされてますから、基本的には芸の事だけど、それが転じて芸以外にも使われている感じなんですかね。

 

語源

じゃあ、なぜ「じゅうはちばん」なのか?なぜ「おはこ」と読むのか?というと

おはこ【十八番】

語源は、「御+箱」です。芝居演出などの秘伝の台本を箱に入れて秘蔵したことに由来する言葉です。

七代目市川団十郎の当り芸が十八番(十八種類)あったのを入れた箱からの当て字です。

現代語では、「とっておきの得意芸」のことをいいます。

『日本語源広辞典 増補版』(ミネルヴァ書房)より引用

とのこと。

元々は、読みの通り、箱の事を言っていたわけね。

てっきり、「十」を「お」、「番」を「こ」とするような特殊な読み方なのかと思ってた。

当て字なわけだから、

かめはめ波とかいて必殺技と読む

みたいな言葉だったわけだ。(まぁ、かめはめ波を必殺技と読むことは無かったろうけど。)

 

なるほどね~。

 

スポンサーリンク