『にっちもさっちも』の意味と語源。「にっち」「さっち」ってなんだよぉぉぉ!
「にっちもさっちも」の「にっち」と「さっち」って……何?
よくよく考えるとさっぱり元がわからない。
「あっち」とか「そっち」とか指示語の類??
でもじゃあ「にっち」ってどっちさ、って話な訳で……。
と、いうわけで、
ちゃんと調べてみたので、まとめます。
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言葉の意味
まずは、言葉の意味を確認。
二進も三進も
(副)[否定表現と呼応して]進退きわまって、どうにも動きのとれない状態にある意を表わす。
『新明解国語辞典 第七版』(三省堂)より引用
もうどうにもならん!ってな意味ですね。
意味のついでに、「二進」「三進」と書いて「にっち」「さっち」なことも判明。
「二進」「三進」って何?って疑問についてはまだ情報不足。
「二進」「三進」はそろばん用語
では「二進」「三進」とは何なのか?
ずばり、そろばんの用語。
「二進」は二割る二、「三進」は三割る三
のことです。
どちらも割り切れて、計算のやりくりがつく、ということを意味します。
「二進も三進もいかない」とは、計算のやりくりがつかない、ということで、
本来は商売が金銭面でうまくいかない場合に用いられていました。
そこからもっと広く、どうにも動きのとれない、という意味で用いられるようになりました。
というわけで、
「にっち」「さっち」はそろばんの用語のことでした。
そろばんを習っていた人ならすぐわかった言葉だったのかな。
「もぉ~。どう計算してもうまくいかないよ~~~!」
みたいな嘆きの言葉だったのかな。
今回、さっぱり予想が立たなかったこともあって、
まーた語呂合わせかあ~?とも思っていたから、ちゃんとした由来があったのがかえって驚きだった。
よく知った言葉でもちゃんと調べてみるもんだ。
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