『ぶっきらぼう』の意味と語源。ぶっきらぼうってなんの棒?それともぶっきら坊?
なんだか無愛想な様子のことを「ぶっきらぼう」と言ったりしますが、
よくよく考えると、何が元になった言葉なんでしょうね。
なんかの棒?それとも○○坊?
ふ~む??
と、いうことで、調べてみました。
言葉の意味
まずは言葉の意味を確認。
ぶっきらぼう
[話し方・態度に]あいきょうや飾りけが無い様子だ。「ーな口調で言う」
『新明解国語辞典 第七版』(三省堂)より引用
ふむふむ。
意味としてはやはり、無愛想みたいな、愛嬌が無い、ということですね。
しかし、なんで「ぶっきらぼう」?という所には触れてませんね。
すべて平仮名なので「ぼう」は勿論、「ぶっきら」についてもヒントも何もない状態。
と言っても、あくまで言葉の意味の確認だったので、ここまでは予想の範疇。
語源
ということで、語源も調べてみました。
ぶっきらぼう
ものの言い方や態度に、愛敬も飾り気もない様子。
この語は「ぶっきり棒」から転じた語である。「ぶっきり」は「打(っ)切(り)」で、乱暴に切った、ぶっきった木の切れ端の意。「打(っ)」は勢いのいい様子を表す接頭語。
この「ぶっきらぼう」という語は、とくに無愛想な話し方についていうことが多いが、冷淡な態度が感じられるかどうかというニュアンスまでは含まれない。『暮らしのことば新語源辞典』(講談社)より引用
へぇ~!
「棒」だったんですね。
「打切棒」⇒「ぶっきり棒」⇒「ぶっきりぼう」⇒「ぶっきらぼう」
と。
「ぶっきり」(ぶっきら)はぶっきった木の切れ端ということなので、
「ぶっきり棒」は棒と言っても、鉈とか斧とか刃物の類だったんですかね。
乱暴にバツーン!バツーン!と切っていく時のような愛嬌の無い様子、と言った所でしょうか。
冷淡な態度が感じられるかどうかまでは含まれない、というのもポイントですかね。
愛嬌や愛想が無いというより、無感情、といった感じなのかな。
意外、とまではいかないまでも、ごっちゃにしないようにしたい所です。
嫌われて避けられてたり、冷たくあしらわれているのを「ぶっきらぼう」とは言わない、と。
「ぶっきり棒」(ぶっきらぼう)はあくまで棒のことなのに、話し方を形容する言葉として使われているあたりもちょっとおもしろい。
こうやって後世にまで言葉として伝わるあたり、極一部だけで伝わる表現じゃなく、「あー。たしかにw」なんて思えるような共通認識だったって事でもある。
愛嬌の無い、というのも、
淡々と作業しているとき特有の、別に怒ってるわけではないけど機嫌が悪そうに見える
というやつなのかな。
作業中に愛嬌無いのは時代を問わないってことか……。
なるほどね~。
「ぶっきり棒」は現代で言うと何だろ。
弁当におかずを乗せるバイトとか、工場の流れ作業系の仕事とかかな。(話に聞いただけで実態は知らないので、あくまでイメージ)
だとすると、今度から「ぶっきらぼう」って言うときのイメージがしやすいかなー(笑
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